自閉症に理解を

新潟日報2002年9月19日朝刊17面掲載

自閉症協会県支部がサポートカード

〜行動面の特徴など記載〜

日本自閉症協会県支部(草間達哉支部長)は、自閉症の特徴などを記した「自閉症サポートカード」をこのほど作成、支部会員に配布した。自閉症の成人やこどもに携帯させたり地域に配布したりし、トラブルにあったとき、特徴を理解した上で対応してもらおうというのが狙い。

同会は「誤解されがちな自閉症を理解する契機になれば」と話している。

カードは名刺サイズとはがきサイズの二種類。

表に名前や連絡先、顔写真などがあり、裏面には自閉症者・児のコミュニケーションや行動面の特徴、対応方法などを記載。

同支部の会員二百二十人に配布した。

カード作成を準備してきた同支部地区幹事の角田千里さん(40)=新潟市=は「以前は施設に入所する人が多かったが、最近は地域社会で暮らす自閉症者が増えている。カードを通して自閉症について知って欲しい」と呼びかける。自閉症は性格やしつけ、心の問題ではなく、脳の発達障害からくる症状だと理解してもらえるよう訴えている。

コミュニケーションが苦手な自閉症者・児は日常生活の中で誤解されることが多いという。「街を歩いていると変質者に間違われたり、電車やバスに乗ると痴漢に間違われたりする人もいる。暴力を受けても、誰に何をされたか分からないと悩む親もいる。」と角田さんは話す。(略)

発達障害に詳しい県立はまぐみ小児療育センター(新潟市)の新田初美医師は「『困ったときにカードを提示する』と自閉症児らがカードを使いこなすことも期待できる。地域住民も自閉症児の接し方を知る機会にしてほしい。」とカードの意義を指摘する。

同支部は将来的には、自閉症児に付けるバッジ製作も予定している。